韓国サッカー前代未聞の暴力行為に「日本が悪い」と唱える人々の謎

デイリーニュースオンライン

Photo by jill111(写真はイメージです)
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「正気を失った」「日本で狂気の光景」「バッドルーザーぶりを露店した」

 ……英国、イタリア、スペイン。いわゆるサッカー先進国のメディアがAFC(注1)チャンピオンズリーグの試合(ACL)にここまで大きな関心を示したことは無かった。言うまでも無く、先日行われた浦和レッズvs済州(チェジュ)ユナイテッドの試合で起きた事件が、世界的な話題となっているからだ。

 ご承知だろうが経過を振り返ると、

 <アウェイの第一線を0-2で落としている浦和は、ホームで大反撃。2点を返して延長戦へ。さらに1点加えてリードすると、試合ペースをダウンさせた。これに激怒した済州の選手と小競り合いが発生。すると遠い済州ベンチから全速力で飛び出してきた控えDFペク・ドンギュが、浦和MF阿部勇樹にエルボーバットをかました>

 この類例を見ない蛮行で、ペク・ドンギュには即座にレッドカードが出されて退場。しかし試合が浦和の勝利に終わってから、今度は済州の選手やスタッフが浦和の選手に殴りかかろうとするなど大騒動(注2)に発展。ひさびさのACLベスト8進出を喜ぶどころでは無かった。

 ──さて、誰が悪いのか。前述のように欧州や中国の報道は済州を厳しく批判する声ばかり。浦和レッズもAFCへの提訴を決めた。どこからどう見てもペク・ドンギュは永久追放ものであり、済州にスポーツマンシップの欠片もないことは明白なはずだ。

 が、普通では考えられない反応をした人たちがいた。まず一部の韓国人選手・チームスタッフと韓国メディアだ。

■無理やりケンカ両成敗へ

 さすがに試合終了直後は「結果もマナーも全て失った」(注3)と、自国チームを批判するトーンが強かった韓国メディア。しかし時間が経つにつれ、いつもの韓国らしさを取り戻しつつある。

「敗者と同様に、勝者にもマナーが必要だ」と浦和にも責任ありとした済州のチョ・スンファン監督の主張を根拠に、「浦和が先に挑発した」「浦和MF・槙野智章が済州ベンチに向かってガッツポーズを見せつけた」と主張を開始。だから<日本が悪い>のだと、おなじみの展開(注4)となっている。

 そして、韓国メディアに続いたのが、日本? のいつもの方たちだった。

「お互いが反省するしかない。韓国側は反省しているので、日本側も反省からスタートしないと」

「浦和と済州の両方に喝!だ。浦和の態度が良くない。韓国の選手が<なんだ!>と思うような態度を取っちゃいけない。(略)ガッツポーズしたり、<おまえをやっつけたんだ>という態度を取っちゃだめ」

 ……前者はテレビ朝日<モーニングショー>における吉永みち子(注5)氏の発言であり、後者はおなじみTBS<サンデーモーニング>での張本勲氏の「喝!」である。いったい、この人たちは何を見ているのか?

 リードしてからの時間稼ぎ、勝利してのガッツポーズ。日韓に限らず、全世界のサッカーシーンで当たり前に行われている。映像では確認できないが、浦和MF・槙野が済州ベンチに向かって<仮に>挑発行為をしていたとして──それ自体のマナーがいいとは言わないが―実際に暴力を振るう行為とは、まったく意味と重さが違う。

 それこそスポーツにおけるマナーの悪さでは、韓国こそ本家。サッカーでは試合後に<独島(竹島)はわが領土>と旗を掲げて禁じられている政治行為を行ったり、猿のマネで日本を揶揄したり(注6)。野球のWBCではマウンドに太極旗を立てて見せた。そんな時、相手チームは試合中に乱入して韓国人選手にエルボーを食らわせ、試合後に「殴ってやる」と追いかけ回していいのか?

 ……韓国が相手だと、必要以上に遠慮し、顔色を窺って、正しくとも退く日本メディア。この態度こそ韓国を馬鹿にしていることに気づくべき。相手を大人として扱わず、議論するレベルに無いと言っているに等しいからだ。韓国も批判してくれる日本人こそ尊重すべき、と気付かないと進歩はない。

 まずは悪夢にめげずに、浦和レッズはアジア王者を目指してほしい。

(注1)AFC…アジアサッカー連盟。何かと問題の多い組織。
(注2)大騒動…試合後、さらに韓国側にレッドカードが2枚出された。
(注3)「(済州は)マナーを失った」…<スポーツ韓国>紙などの報道。
(注4)おなじみの展開… 済州もAFCへの提訴を検討しているとか。
(注5)吉永みち子…競馬新聞記者、騎手夫人などを経てノンフィクション作家へ。
(注6)サルの真似…元サッカー韓国代表キ・ソンヨンがゴール後のパフォーマンスとして披露。日本人を揶揄していると批判が起こると、なぜか「旭日旗のせいだ」と言い出し(実際には旗は無かった)、今日に至る旭日旗騒動を捏造した。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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